第65回眼 テレビから離れて!は間違いなの!?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2009.05.18
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「テレビから離れて!」は間違いなの!?
皆さんは、お子さんに、「テレビはできるだけ離れてみなさい!」なんて、注意していませんか?
一般的に良く言われることですが、近視のお子さんに対してこれを実行することは、本当に目にとって良い事なのでしょうか?
今回も、眼育(めいく)博士が、ミドリママに「常識のウソ」について、解説してくれます。
ぜひお聞き逃しのないよう、お願いします。
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
春の学校視力検査で小学校4年生のケンタがなんとC判定に…
ショックを受け、ご近所の眼育博士の家に相談に訪れるミドリママ。
ご近所付き合いはあったものの、近視の相談をするのは今回が初めてとか…
【眼育博士(以下博士)】
「こんにちは~、ミドリママ。あれっ、どうしたんですか?
なんか顔色が良くないですね。またダイエットですか?」
【ミドリママ(以下ママ)】
「ええ、ポテチの食べ過ぎでまた体重が増えちゃって…って、違イマス!!
そうじゃなくって、この前、ケンタが学校の視力検査で、C判定をもらってきちゃったんですよ…(ため息)」
【博士】
「そうでしたか。昨年はどうだったんですか?」
【ママ】
「昨年はBでした。」
【博士】
「その時すぐ相談に来てくれれば良かったのにね。。。
近視が進んだ原因で、何か心あたりはありますか?」
【ママ】
「それが、これといって特にないんです…。
DSゲームも時間を制限しましたし、テレビだって遠くから見せてるんですよ。」
【博士】
「なるほど…。
じゃあちょっとお聞きしますが、ケンタ君は、注意しないとすごい近くでテレビを見るんですね?」
【ママ】
「そうなんです。
気がつくと、いつのまにか画面のすぐ目の前にいるんですよ!」
【博士】
「それでミドリママは『3メートル以上離れて見なさい』とか言ってるわけですか?」
【ママ】
「言ってます、言ってます。なんかのテレビ番組でやってたので。」
【博士】
「はは~。
ところで、テレビから離れると、ケンタ君は上半身を前に乗り出したり、目を細めたりしてるんじゃないですか?」
【ママ】
「ええ!?何でわかったんですか?ひょっとして窓からのぞいたとか?」
【博士】
「コホン、私はそんなにヒマではありません。
近視のお子さんの陥りがちなパターンっていうのは、大体決まっているんですよ。
いいですか、ミドリママ。
視力の良い人ならともかく、近視が既に進行している場合に、テレビからそんなに離れてはいけないのです。」
【ママ】
「えぇぇぇっ、どうしてですかぁ?テレビでやってたんですよ!
なぜいけないんですか??」
【博士】
「まぁまぁ、落ち着いて。
正確に言うと、テレビを遠くから見なさい…というのは間違いではないんですが、各自の視力に合わせた『遠く』というのが、あるんですよ。」
【ママ】
「…そっかぁ…。同じ『遠く』といっても、1人1人違うということですか?」
【博士】
「その通りです。
『遠く』とは、各自が『ピントを合わせられるぎりぎりの距離』である必要があるのです。
それを超えた距離で見ようとすると、見えにくいあまり、頑張ってみようと力を入れたり、目を細めたりして、やってはいけない目の使い方になりやすいんですよ。」
【ママ】
「そうだったんですね…
良かれと思ってやっていたことが、逆効果だったなんて…(ガックシ)」