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第92回眼 近視の子供はついに60年前の5倍に!

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60年前の調査結果との比較

調査結果

小学生のクラスの中で、メガネをかけている子が、珍しくなくなってきています。

「私が子供の頃は、メガネの小学生なんて、そんなにはいなかったのに…」と首をひねるご両親も多いかもしれません。

今回は、「小学生における近視の激増」に関する大切なお話を、眼育(めいく)博士がしてくれます!

今号も、他では決して聞けない貴重な情報が目白押し♪
どうぞ最後までお見逃しなく!

■登場人物■

【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート

【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている

【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚

【眼育博士(以下博士)】
「ケンタくんの、視力検査結果はどうでしたか?」

【ミドリママ(以下ママ)】
「それが…両目共にC判定でした…。ハァ~」

【博士】
「まあまあ、そう気を落とさずに。
まだぎりぎりメガネが無くても生活できる状態じゃないですか。
これを機に、視力回復の取り組みを始めてはどうですか?」

【ママ】
「でも博士…ケンタの緊迫感のなさに、私のほうがショックを受けてしまって。」

【博士】
「うーん、ケンタくんはのんびり屋さんなのかな?」

【ママ】
「ケンタの性格というよりは、周りの環境のせいかしら。

学校検眼で、C判定の通知をもらってきた日、『ケンタどうするの、メガネになっちゃうじゃない!』って叫んじゃったんです。

そしたらケンタ、『でもボクだけじゃないし。お友達のアツシくんもCだったよ。
マリコちゃんなんて、Dだよ。』って、平気な顔をしているんです。

これっておかしいですよね??

クラスでは、ケンタと同じか、それ以下の視力の子供が、けっこういるみたいなんです。
どうしてこんなに近視の子が多いのかしら?
私が小学生の時は、メガネをかけている子なんてほとんどいなかったのに…」

【博士】
「たしかにママの言う通り。近視の低年齢化は深刻なんです。
現在では、小学生でもメガネをかけている子供は、珍しくなくなりました。」

【ママ】
「そうそう、ケンタのクラスにもいるの!他の学年にもいっぱい。」

【博士】
「近視の低年齢化については、文部科学省の学校保健統計調査によっても裏付けられています。

平成18年度の近視の子供の人数を、学年別の割合で見てみると、

  • 1年生 18%
  • 2年生 20%
  • 3年生 24%
  • 4年生 29%
  • 5年生 34%
  • 6年生 38%

です。
これを、1クラス30人学級として計算してみると、1つのクラスの中に近視の生徒は、

  • 1年生  5人
  • 2年生  6人
  • 3年生  8人
  • 4年生  9人
  • 5年生  10人
  • 6年生  11人

となります。」

【ママ】
「そんなに!ケンタの場合は3年生だから、クラスに7人。
4人に1人が近視ということになるわ!」

【博士】
「また、こういう調査結果があります。

昭和39年度に、文部省(現・文科省)が『教育白書』で発表した『児童生徒の近視率の推移』です。

昭和24年~38年までの近視の児童・生徒の近視の人数比率を2年おきに計測しています。

これと、先ほどの最新データを比較してみると、どれほど近視の低年齢化が進んでいるか分かります。

昭和24年 昭和38年 平成18年 昭和24年に対する増加率

  • 小学生  6%→12%→28% 4.7倍
  • 中学生  9%→21%→50% 5.6倍
  • 高校生  12%→34%→59% 4.9倍

60年間で、近視の子供の割合はなんと5倍にも増加しているんです。」

【ママ】
「ひえぇ~~!!なんてことなの!!」

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